古材鑑定士・・・古民家の古材を鑑定士、価値を評価する人。
平均的な、古民家には約17㎥の木材が使用されています。(構造材や化粧材)
1棟あたり、1303本分のブナの木が1年間に大気中の二酸化炭素を吸収する量と同じ量となります。
たった古民家1棟でですよ・・・。古民家は概ね280万棟が残っています。
地球環境を考えると誰もが、再利用することが環境に良い事は解ります。
しかし、消費者は知りませんよね???また、作り手は手間がかかるため面倒だと言われます。
その文句として「高く付きますよ・・・」「保証が付きませんよ・・・」「強度が弱いですよ・・・」
そんな事を言われると誰もが「じゃ、辞めます・・・」って言います。
でも本当にそうなの???
写真は、よく使用されている強制乾燥材。内部から割れているのが解りますよね。
強度に関してはインターネットで「KD材 強度」で検索してみて下さい。
大工さんや色々な方がデメリットを書かれています。
しかし、消費者は通常なかなか見ませんよね。「国産材 檜 使用!」などと書かれていると「良い木を使っているんだ!」と安易に思われます。
一方、古民家などに使われている木材は自然乾燥させた材、通称「AD材」が使用されています。
これが自然乾燥材の断面です。割れも無く詰まっていますよね。素人が見ても解ると思います。
また、表面から割れが始まります。これがクレームになるから、自然乾燥材は使用しないという方が多くいますが、誤りでしょう。お客様にしっかりと木の特性をご理解頂き、長い目で見た時にどちらが良いか・・・。
短期的な対応や十分な対応が出来ていない、するのが嫌(コストがかかるから)、工期を短くしたい・・・という建てる側の利点で対応されている事を良く耳にします。
さて、本題!
古材鑑定士は古民家に使われている古材を再活用頂く為に鑑定を実施し、お客様に価値をお伝えします。
古民家鑑定士をお持ちの建築士であれば、取得可能です。
現時点で古民家鑑定士をお持ちで無い方でも、受講可能です。
古材鑑定士は頻繁に講習を実施していないので先に古材鑑定士の講習を受けて頂き、後日古民家鑑定士を取得で可能とさせて頂いています。
名古屋会場 6月19日(水)
仙台会場 6月26日(水)
受講費:10,000円(税別)※資格登録は別途費用が掛かります。詳しくホームページを確認下さい。
木は切られてから100年かけて強度を増していきます。そして300年など長い年月をかけて強度が落ちていきます。
あくまで自然乾燥材の事ですが。古民家に使われている古材が強度が無いという業者は辞めた方が良いですね。
古材鑑定士は全国に居ます。そして今後も増えていきます。日本の木の素晴らしさを多くの方に知って頂きたい。古材が見直されると、日本の木は復活すると思っています。