財団法人職業技能振興会認定の資格「古民家鑑定士」ですが、急激な伸びは無いものの着実に資格者は増えています。現在は、建築士の方が多く受けられる傾向にあります。
古民家鑑定士に関してはWikipediaをご覧下さい。
では、どういった流れになるか下の図をご覧下さい。
(※クリックすると拡大されます。)
多くの建築系のご職業の方が、直接古民家に現在携わる事がなくても、これから予測される中古住宅の市場を考慮し資格を取られるケースや、リフォーム案件が多い中、古民家の案件も少なからずある為、必要を感じた方もいらっしゃいます。また、一般の方でも古民家検定本を読んでいるうちに古民家鑑定士を取得しよう!と思われた方もいらっしゃいました。
資格取得後は是非、地域の会員になられる事をおススメします。
資格取得後に地域の協会が運営をする「会員の会」という組織に入会し、地域に残る古民家を守るため、様々な活動をおこないます。もちろん、協会に来た古民家鑑定の案件は会員さんへご連絡がされます。
会員になれば・・・色々な特典があります。
・毎月所属の協会から情報冊子がお届けされます。(伝統住宅のススメや、個々の協会の冊子等)
・協会主催のイベントへ無料で参加可能です。
・各種ツールを購入可能です。(会員限定のツールがあります)
・例会、総会へ参加可能です!
・全国組織グリーン建築推進協議会の会員になります。
※地域によって、公認でない協会もございます。財団法人職業技能振興会が委託する古民家鑑定士インストラクターが所属する協会が公認の協会となります。ご不明時はお問い合わせください。
建築士をお持ちの方は・・・
上級資格である「伝統資財施工士」を取得される方が多くなりました。
古民家鑑定士より細かい技術的内容を学びます。今年5月から敷居が高くなり古民家鑑定士1級を持ち尚かつ建築士免許を有した方のみが受験可能になりました。
また伝統資財施工士を取得された多くの建築士の方は、今年からスタートされた古民家の耐震診断として有効である「早稲田式動的耐震性能診断士」の取得が増えて参りました。
1泊2日の講習と試験、実地研修を受ける事により資格が付与されます。古民家鑑定後に動的耐震診断をおこなうケースが増えており、診断をおこなう事でお客様が数値で判断出来るため安心をご提供する事が可能です。
資格をとっても、上手く活用頂けなければ意味がありません。
古民家鑑定士は「夢」がある資格だと思っています。
まもなくスタートする栃木県古民家再生協会が監修している再生案件も、初めは古民家の解体のご相談だったようです。しかし、まず古民家鑑定を提案し現在の古民家のコンディションを把握し価値を見直して頂きました。ちょうど昨年の東日本大震災で、その古民家が大きく揺れ恐怖を感じたようです。しかし、早稲田式動的耐震性能診断を全国の古民家再生協会に先駆けて実施し、「壊さなくていい。改修することであと100年は持つ」と納得され、解体をせず再生という道に進みました。
とても嬉しいお知らせでした。全国的に、このケースが広まれば・・・と願います。
今日もHappyな1日を!