消費税増税で駆け込み需要・・・。
ご存知の通り、消費税が増税にともない駆け込みでの建築ラッシュが今おこっています。
住宅を購入すると建物の部分に消費税が掛かります。
※土地は非課税なので消費税はかかりません。
仮に2,000万円の一戸建てを新築するとすれば、
消費税が5%であれば100万円でよかったものが、8%になると160万円になり、
さらに10%になると200万円になってしまいます。
そこで、消費税があがる前に家を買ってしまおうという駆け込み需要が起こり、
住宅市場が一時的に活発になるわけです。
基本的には、14年3月末までに建物が完成しなければ、
消費税率は8%になってしまいます。
しかし、新築請負契約の場合は、契約してから完成までに時間がかかるため14年3月末までに
完成しないケースもあり得るでしょう。そこで、経過措置が設けられます。
具体的には、13年9月末までの契約であれば、
完成が14年4月以降にずれ込んでも5%の旧税率が適用されることになります。
つまり、消費税増税前に、住宅を建築したいなら13年9月末までに
請負契約をしておくことが望ましいといえます。
し・か・し 焦りは禁物です。
1、救済処置があると思われる。
住宅業界は、消費税があがっても、住宅ローン減税を拡充させたり、
増税分の消費税は還付されるようにするなど、政府への働きかけを行っています。
駆け込み需要があった後は、一気に需要が落ち込んでしまい、
その反動で業界が痛手を被むってしまうからそうするのです。
もちろん国も極端な落ち込みは避けようと考えるはずなので、
何らかの救済策を提示すると見ていいでしょう。
2、建築費があがるかもしれません。
一時的に建築業界は活況になるわけですが、当然、人員不足により工事費があがりますね。
既に、職人が手配出来ないという現場の声も実際耳にします。
もし、その駆け込み需要の影響で工事費が3%あがったらどうなります?増税前に新築する意味がなくなりますね。
一方、増税後はどうでしょう?きっと、駆け込み需要の反動で住宅需要は落ち込むはずです。
そうなれば職人も余るようになり、工事費は下がります。
もし、消費税が3%あがっても工事費が3%下がれば、結果は消費税5%の時と変わりません。
もちろん、価格だけで無く品質も低下することが予測でき不安があります。
消費税増税だからと言って、焦らないようお気を付け下さい。