今日、滋賀で大工として活躍されている方から、写真が届きました。
「シャチ引き」という継ぎ手の工法
金物などを使うことなく、材と材が引き合いガッチリと固める昔からの工法です。
長年の地震や災害にも負けること無く、法隆寺などの建造物でも今も変わらず建っています。
では、どうなっているのか?下の写真が組合わさる前ですね。
(↑シャチ引き オス)
(↑シャチ引き メス)
シャチ引きのオスとメスは互いが互いを引っ張り合い、そして最後にシャチ栓によってガッチリと固められるのです。
このシャチ引きは 現在主流となっているプレカットでは出来ません。
熟練された大工の手加工によって生み出すことしか出来ないのです。
昔の大工職人さん達の知恵と技は、素晴らしいものがありますよね。
長年、持ちこたえている古民家や社寺など納得させられます。
こんな日本らしい技術を残していかなくてはどうするのでしょうか?
効率化ばかり求めて、大工さんの腕が最大限に振るわれる機会がない。
こうした家を建てられる大工さんって、自身のこだわりもあるのかも知れませんが、
きっと
・最終的にはその家に住まれるお施主様に喜んで欲しい。
・安心した家に住んで欲しい。
・長い間、しっかりと家族を守って欲しい。
そんな想いが詰まっているのでは無いでしょうか?
若い、これから家を建てる人達も是非、家に携わる職人さんの姿を見て欲しいですね。
家は、営業マンが建てるものではありません。どんな家でも職人さんです。
☆今日の大工☆
ヴィンテージ滋賀長浜落合店(有限会社大森大工)
ホームページ:http://www.kominka-kohoku.com/