「民泊は悪なのか?」

最近、そんなことを考えます。
民泊はもともと、自宅や空いている住宅などを活用し、宿泊者を受け入れる「ホームシェアリング」という考え方から広がってきました。
しかし昨今、インバウンドの増加とともに、民泊を高収益の投資商品として捉え、稼働率を最優先する運営も増えています。
宿泊者の入れ替わりが激しくなれば、騒音、ごみ出し、深夜の出入りなどによって地域との摩擦が生まれることもあります。その結果、「民泊は地域にとって迷惑なもの」と考える方が増えるのも理解できます。
ただ、本当に「民泊=悪」なのでしょうか。
私はそうは思いません。
特に地方では、ホテルや旅館が新たに建設される可能性は決して高くありません。しかし、交流人口や関係人口を増やすためには、その地域に「滞在できる場所」が必要です。
全国には多くの空き家や古民家があります。それらを適切に再生し、地域の文化や暮らしを尊重しながら宿泊施設として活用すれば、地域経済への波及や関係人口の創出にもつながります。

大切なのは「稼働率」だけを追わないことだと思います。
地域に負担をかけながら100%の稼働を目指すのではなく、宿泊単価や体験価値を高め、ゆとりある運営をする。地域と共存しながら長く続けられる「持続可能な民泊」をつくることが重要です。
そして民泊には、観光以外の可能性もあります。
現在、熊本地震を受け、Airbnb社と連携し、民泊施設を被災された方の一時避難先として活用する取組を進めています。
体育館などの避難所での生活が難しい方、妊婦さんや小さなお子さんのいる家庭などにとって、一戸の住宅で落ち着いて過ごせる環境は大きな意味を持ちます。
問題なのは民泊そのものではなく、ルールを守らない運営や地域への配慮を欠いた運営です。
規制するか、しないかだけではなく、「地域にとってプラスとなる民泊をどう育てるか」。
これからは、そんな議論が必要なのだと思います。
皆さんはどう思いますか?
ちなみに災害時には避難住宅に転用が可能です。
