このGWは本年度も採択いただいた大工育成事業における補助金交付申請に向け、提出資料を作成しています。
総務省が12月27日に公表した国勢調査の抽出詳細集計によると、最新の2020年の職業分類「大工」の人口は29万7900人。前回調査の2015年の35万3980人から15・8%減少しており、10年の調査結果である40万2120人と比べると25・9%減。10万4220人減ったことになります。
こうした点から
①大工としての経験が積める機会が減少している
②伝統的な技術を習得する機会が減少している
これは、新築住宅が減少、建築の機械化を含め年々増えている課題ではないかと思います。
また、
③日本建築の魅力を知らない
④伝統構法に携われる企業を知らない
⑤社員大工を雇用したいが、環境整備に課題が残る
など、技術面のみならず、大工技能者が必要とされる市場であったり育成をする受け皿にも課題が残ると本年度は考え、その課題解決に向け、事業実施準備をおこなっています。
日本建築を後世へ残すためには、大工技能者の育成と確保が必要不可欠です。